心に寄せたラブレター



 冬の海を渡る風はそれが雪のあまり降らない温暖な場所であったとしても、冷たく感じられるものであるのだ。
 イワンの産まれた町には海などなかった。
 そして、生後間もなくから自分の脳内に蓄積された海はいつも穏やかに凪いでいた。
 天才と称される赤ん坊の脳に次々と睡眠学習によって植え付けられた知識には、味も匂いも温もりもなかったのだ。無機質な場所しか知らない赤ん坊のイワンにとって、ジェットは初めて触れた匂いと温かさとを齎した人物であったのだ。
 だから、失いたくはなかった。
 何を犠牲にしても、例え、悪魔と仲間に罵られようと、どうしてなのと責められようと、彼を助けたかったのだ。だから、行かせたくはなかった。ここで、終焉を迎える戦いではないとの予感があったのならば、戦略的見地からすればイワンはミスを犯している。リーダー的な存在である彼を、もっとも戦闘能力の高い彼を行かせるべきではなかったのだ。
 本来ならば、その役目は彼が愛している男に託さねばならなかったはずなのに、イワンは躊躇った挙句に、貧乏くじをジョーに引かせてしまった。
 そのことに対して、ジョーに謝るつもりは毛頭なかった。
 イワンの躊躇した瞬間と、自分が行くとそう心でイワンに訴えたジョーの気持ちがシンクロしたのだった。自分で行って戦えるなら、自分で行っていた。でも、自分は頭でっかちの赤ん坊でしかないことを誰よりもイワンは心得ていたのだ。歯痒いと何度も口唇を噛み締めたことはあるが赤ん坊の外見を持つ、彼から表情を窺い知ることは難しい。
 死地に向かわせなくてはならない役目を負った者の気持ちなど、誰にも分かりはしないだろう。
 そうだ。
 ジョーに詫びたいのでなく冷静に状況を判断できなかった挙句に、ジェットを危険な目合わせてしまったことを悔いていたのだ。だから、自分の能力の全てをもって助けたかった。
 ジェットのジョーを助けたいのと気持ちに応えたかった。そして、ジェットを救いたかったのだ。
 ジェットは僅かに残っていた燃料と自分の生体機能を維持するに最低限必要なエネルギー以外の全てをジェットエンジンに回して、絶妙な角度で大気圏に突入するように方向修正をやって退けたのだった。
 ジェットのそれがなかったのならば、二人の躯は燃え尽きてしまっていたであろう。そのジェットの判断が二人を生還させた最大の要因であった。だから、イワンは二人の突入角度を計算して、かつ効率よく二人の躯をテレポートさせて回収することに成功したのだった。
 例え、スーパーベイビィーと言われるイワンであったとしても、ジェットのその判断と行動がなければ、二人を助けることは出来なかった。二人を助けようとすれば自分に負荷がかかり、己の脳がオーバーヒートする可能性もあったからだ。






『ジェット』

 あの苛烈な戦いの日々から既に半年程の年月が流れた。
 あれ以来ほとんど、眠ったままであったイワンもようやくここ数日は昼時間を迎えていた。やはり耐久性と強度の問題から破損の少なかったのはジョーの方であったから、ジェットはコールドスリープと同じ方法で仮死状態に置かれていた。
 ジョーの再構成が済み、続いてジェットの再構成が行われた。
 ジョーは既に日常に戻り、前以上の戦闘にも耐えられるようになったのだが、ジェットはようやく最近、起き出してこられるようになったばかりなのだ。
 再構成が終わり、何時目覚めても良い状況なのにジェットは目覚めなかった。脳波も他の身体的な異常も見受けられないのに眠り続けていた。再構成が終って2ヶ月の後に目を覚まして、ようやく散歩に出られるまでに回復したのだった。
 もう少し様子を見て、戦闘訓練を取り込んだリハビリに入る予定なのだが、ジェットは目覚めて以来、あまり笑わなくなった。
 あの抜けるように晴れ渡る青空のように、邪気も曇りもない笑顔が見られなくなった。
 寂しそうに、下を向いて僅かに目だけで笑いを寄越すようになったのだ。
「ああ、イワン、寒いのか」
 出掛けにフランソワーズは自分が羽織っていたストールをジェットの背に掛けると、イワンを抱いていれば温かいからこれで大丈夫と笑って送り出してくれた。昼食後独りで散歩に出掛けるのがここ一月ほどのジェットの日課になりつつある。
 何処に行っているのか誰にも言わないが、ちゃんと2時間もすれば戻ってくるし、実はフランソワーズはこっそりとジェットの行き先に目を光らせていた。何かあったら、駆けつけられるようにとの心遣いであったし、沈み込んでいるジェットを刺激したくはなかった。
 ジェットはストールで包み込むように自分の懐深くにイワンを収め、ふっくらとした頬に自分の頬を寄せた。

『ジェット、ドウシテキミハワラッテクレナインダ』

 イワンはずっとそれが聞きたかった。
 だから散歩に行くと部屋を出ようとしたジェットを引き止めて自分も連れていけと言った。するとジェットは困ったような顔をしていたが、フランソワーズがたまにはいいんじゃないのと二人を半ば強引に部屋から締め出してしまったのだ。
「そんなことはないさ」

『チガワナイヨ。ツラソウナカオヲイツモシテル。ドウシテ、イキテイルンダロウッテココロノサケビガボクニハキコエル。ボクハキミヲタスケテハイケナカッタノカ。ウシナイタクハナイトオモッテハイケナカッタノカ』

 ジェットもイワンが散歩についてくると言い出した時には、話しがあるのだろうということぐらいの想像はついてはいたが、まさか彼にこう言われるとは思わなかった。
 いつも憎らしいぐらいに冷静なイワンがこんな感情を露にすることなど長い付き合いの間、滅多に見ることはなかった。
「ナニ、熱くなってんだよ」
 ジェットはそう笑うと、視線を海にと向けた。
 イワンを膝に抱き、夏の名残りである古びたよれよれの浜辺に一つだけ取り残されたビーチチェアーに腰を下ろしているのだ。散歩に出かけるようになって見つけた、お気に入りの場所の一つでもある。
 ごちやこちゃとした街で育ち、BG団という檻の中で長い時間を過ごしたジェットにしてみれば、海と空の境までも見えるその場所は、まるで何も自分を縛るものなどないように思える場所でもあったからだ。

『フランソワーズモハインリヒモシンパイシテイル。フタリノキミヲウレウココロガボクニモツタワッテクルシ、ボクジシン、キミノコトガシンパイダヨ』

「躯は順調に回復してるって、博士は言ってたぜ」
 何処か自棄なジェットの口調にイワンは腹が立った。感情を露にしないだけであってイワンも一人の人間なのだ。どんな優れた頭脳を持っていたとしても、心はまだまだ未熟な部分があることを、誰よりもイワンが知っていたし、そんな部分を許容してくれたのがジェットであった。
 まだ、001と002しかいなかった頃、夜泣きをした。どんなに頭脳が優れていたとしても赤ん坊の本能にはイワンも勝てない。優れているが故に、その夜泣きも凄まじいものであった。
 だから、イワンは頭に超能力遮断機を着けられて、シェルターのような場所に隔離されて一人で置いておかれたのだが、夜泣きが始まるとあまりにも凄まじく手がつけられないと言った方が良い状態であった。モノが部屋中を飛び交い、壁にぶつかり砕け、壊れ、壁には大きな傷跡が残る。まるで、嵐が通り過ぎた跡のような惨状と泣き疲れて眠ってしまったイワンだけが残される。
 科学者達の安易な考えからサイボーグである002になら何とか出来はしないだろうとの、ただそれだけの理由から夜泣きするイワンの元に送られた002はその姿を見て驚愕する。わずか生後数ヶ月の赤ん坊がベッドに縛り付けられて、頭には奇妙な物体を付けられて泣いているのに、咽が張り裂けそうに泣いているのに、誰一人として手を差し伸べようとしないのだ。
 どんなに優れたサイボーグだとしてもまだ赤ん坊ではないのか。
 ジェットは玩具や実験機材が飛んでくるにも拘らず、イワンの元に辿り着き、自分の躯目掛けて飛んで来る物を躯に受けながらもイワンを抱き締めた。ただ、抱き締めなくてはとジェットの心がそう囁いた。同じ境遇に対する同情であったかもしれないが、このイワンとの出逢いが自棄になり、死を望む日々を送っていたジェットの何かを変えたのだった。
 赤ん坊など抱いたことはない不器用な抱き上げ方で、イワンは随分抱っこが下手だとそうは思ったが、その温かさと太陽の匂いがする髪が頬に触れた瞬間、心の中にあった自分でも説明できないが恐怖に近いといった様々な負の感情が急に萎えていくのを感じた。
 それ以来、夜泣きが始まるとジェットが呼ばれて、何度も、ひどい時には飛んでくる実験機材で怪我をしながらも、それでもイワンを抱き締めてくれた。
 イワンが始めて知った人の温もりはジェットのものであったのだ。

『チガウ、ボクガイッテルノハキミノココロガシンパイナンダヨ。ハカセノサイボーグギジュツニタイシテボクハナニヒトツシンパイハシナイヨ。デモ、ハカセデモココロハサイコウセイデキナイカラネ』

「何も変わってないぜ」
 とジェットは答える瞬間だけイワンの顔を覗き込むとすぐに海にと視線を戻してしまう。彼は散歩と称して、こうして独りで何を見詰めて、何を考えているのだと思うけれども、ジェットの心を読みたいとは思わない。
 自ら閉ざしている心を暴くのは、仲間に対する礼儀に反することをイワンはジェットによって教わったから、非常事態以外は決して人の心、特に仲間の心には触れぬように心がけている。けれども、たまに激しい感情であったりもすれば、感応してしまうこともある。感情の起伏の激しいジェットの感情はイワンの脳内に無遠慮に割り込んでくるが、イワンは決してそれが嫌ではない。
 随分、年下の自分が言うのもなんだが、とても可愛らしいとすら思う。フランソワーズやハインリヒが違う形であったとしても愛していると言う、大切にしたいと願うその気持ちが分かる気がする。
 そうだ自分もまた違う形で彼を愛しているのだ。
 刷り込みという名前がつくことなのかもしれないが、それでもイワンはジェットを愛している。フランソワーズともハインリヒとも違う形で、ジェットを愛しているのだ。

『キミハトキドキナンデジブンヲタスケタノダト、ボクニキイテイタヨネ』

 眠りの狭間で自分を見つめて、そう尋ねるジェットの姿を脳が記憶している。例え眠っていたとして全く外界と遮断されるわけではなく、脳の一部は起きていてちゃんと外界の様子を伺っている部分があるのだ。

『オシエテアゲルヨ。ボクハキミヲアイシテル。フランソワーズヤハインリヒトカタチハチガウケレドモ、ダカラタスケタカッタ。タトエジョーヲギセイニシタトシテモキミヲタスケタカッタ。エゴダトイワレテモ、アクマトノノシラレタトシテモキミヲタスケタカッタ。ソレヲキミガノゾマナイトシテモネ』

「だからだよ」
 ジェットはそう小さく呟いて、腕の中に納まる小さな赤ん坊のイワンに縋るかのように抱き締めた。泣き笑いのような歪んだ声と震える肩がイワンには切なかった。赤ん坊は自分なのに、赤ん坊の自分より無垢な魂を抱いたこの青年が、全てを超えて愛しい。全てをかけて守ってあげたい。
 彼を包む全ての世界を守るために自分は戦うことを選んだのだ。
 空に焦がれる、自由を夢見る彼の為に叛乱を企てた。
 自らが自由が欲しかったわけではない。自分だけ自由になるだけならチャンスは実は幾つもあったのだけれども、ジェットを置いてはいけなかった。ジェットだけなら連れていけたけれども、ジェットはそれを良しとはしない。
 彼は愛する者達を置いていけるような人ではないのだ。
「どうして、フランもアルもこんなオレを……」
 愛されることに不慣れなこの青年は愛されることに押し潰されそうになっているのだ。過剰なまでの愛情を注がれる今の現状を恐れている。
「オレは、何もしてあげられないのに」
 抱き締められたその頬に冷たい雫が落ちる。
 不安なのに、でも愛してくれるその愛に押し潰されそうになりながらも、健気に応えようとする真摯な姿が自分達をひきつけるのだ。

『ナカナイデ、ジェット』

「ないてなんかいねぇ」
 でも、ジェットは顔を上げようとはしなかった。

『ジェットハ、ソコニイテクレルダケデ、イキテ、ワラッテ、ドジヲシテ、トキドキシッサクシテクレタリスルトサイコウナンダケド…』

 馬鹿野郎と小さな声が返って来た。それにイワンはニコリと笑って、小さな手をジェットの頬にと伸ばした。温かな手が暖かな頬に触れる。体温はジェットの方が高いのだから、イワンが触れても温かいと感じられる。

『ジェットハ、ボクヤフランソワーズヤハインリヒヲアイシテイナイノ』

 その問い掛けに首は横に振られる。
 何度も違うと呟きを伴って横に振られるのだ。

『アイシテクレテイルヨネ』

 こくりと首は縦に振られる。

『デモ、ボクタチハジェットガボクタチヲアイシテクレテイルコトニタイシテ、ケッシテフタンダトハオモワナイ。ムシロウレシインダヨ。ボクハジェットヲアイシテイルシ、ジェットモボクヲアイシテクレテイルンダロウ。ソレデイイジャナイカ。ソレトモジェットハボクニナニカミカエリヲヨウキュウシタイノカイ』

 またも強く首が横に振られる。

『ソウダヨ。タガイニイキテイルコトガタイセツデ、ナニガデキルデキナイハカンケイナインダヨ。ジェット、ボクヲ、ナイテイルボクヲダキシメテクレタアノトキカラズットキミヲアイシテイルンダヨ』

 イワンの言葉は直接心に響いてくるから、素直に聞ける。耳を通して伝わる言葉に反発してしまうこともあるが、イワンから綴られる心の言葉は決してジェットには嘘をつかない。そう一度もイワンはジェットに嘘をついたことはないのだ。

『ホラ、カオヲアゲテ』

 イワンを抱いているのはジェットなのに、イワンに抱き締められている感覚がジェットを包んでいた。イワンを始めて抱き締めた時にもジェットのココロを覆っていた固い殻が音を立てて崩れたのだった。
 初めて、誰かの為に何かをしてあげたい。そして、自分でもそれが出来るのだと悟らされた瞬間であったのだった。赤ん坊だからこそ、ジェットはイワンに至極自然に愛情を注げたのであろう。泣き叫びながら、でも縋ってくる小さな存在にジェットの心は強く揺り動かされたのだ。
 赤ん坊の小さな手が不器用にジェットの泪を拭う。不器用にしか動かない赤ん坊の手では、拭うというよりも擦り付けると言った方が良いのに、触れた手の柔らかさがジェットのココロを柔らかくしてくれる。
 泣き笑いに歪んだ顔にイワンは自分の目一杯の笑顔を向けた。自分がオトナであったらジェットを抱き締めてあげられたのだろう。でも、自分は赤ん坊でそれは出来ない。彼を抱き締めるのはフランソワーズやハインリヒの仕事だ。赤ん坊の姿をしているからこそしか出来ないこともあるのだ。
 生還してから、ジェットを失う恐怖に脅えていたフランソワーズやハインリヒは必要以上にジェットを手元から放そうとはしなくなった。自分を支えてくれたその魂が消えることに我慢がならなかったのだ。それが愛されることに慣れていないジェットは戸惑ってしまったのだろう。
 それもイワンには理解出来る。
 自分も彼等と同じ気持ちだったのだから、何を置いてもジェットの救出がイワンの中では最優先事項になっていたあの瞬間、自分は人を愛するただの凡人に成り下がっていたけれども、でも、そんな自分が不思議と好ましいと思える。
 感情という存在も知識として知っているだけだった。自分にそんなものがあるのだと教えてくれたのはジェットなのだ。あの魂に触れる度に、自分は人としてかけがえない様々なものを体感することが出来た。

『アマリナクト、ボクガイジメタミタイジャナイカ』

 イワンの台詞にジェットはごめんと謝ってくれる。
 赤ん坊として慈しんでくれる傍らで、決してイワンをバケモノ扱いしなかった始めての人である彼が大好きなのだ。過ぎる愛情を向けてしまう傾向にあると理解していても止められない。機械の躯を持っている他の00ナンバーよりも、赤ん坊の姿と大人以上の頭脳を持つ自分の姿の方が醜いのだとイワンはそう思うこととがある。このアンバランスな自分の存在が疎ましく思えることもある。
 でも、その総てをひっくるめて抱き締めてくれたのがジェットだった。
「オレは、生きてて良かったんだよな」
 ジェットが生還してからずっとココロに抱えていた、その疑問が始めて形になる。


『アア、ソウダヨ。キミトジョーガタスカッタノハ、ボクタチゼンインガセイカンデキタノハ、スベテグウゼンガカサナッタオカゲダッタ。ボクデスラアノタタカイノシュウエンハワズカナカタチノビジョンスラミエナカッタンダカラネ。カサナルハズノナイグウゼンガカサナル。ツマリソレハカミトイウナノウンメイガソウサセタンダト、カミヲシンジナイボクデスラソウオモッタ。ボクラノハカリシレナイウチュウノシンニガキミニボクラニ、ワルアガキシテデモイキヌクコトガボクタチノスベキコトナノダト、ソウカンジラレタ。ソウ、ボクラハイキテイル。イカサレテイル。サイボーグトイウムキシツナソンザイノカラダヲモッテイタトシテモ、シゼントイウセカイノヒトツヲケイセイスルカケラナンダヨ。コノセカイニドンナカタチデアレヒツヨウダカラ、ボクタチハイカサレテイル。アノケイケンガナケレバ、ボクハキット、キミニアイシテイルトツゲラレナカッタトオモウヨ。ジェット』

 黙ってイワンの言葉を聴いていたジェットは、最後に自分の名前を呼ばれてうんと子供のように頷いた。叱られて項垂れて半泣きになりながらも、でも、無事でよかったと温かく迎えられたそんな気がしてジェットはイワンを見る。

『サア、イコウ。フランソワーズヤハインリヒガシビレヲキラシテマッテルヨ。ハヤクカエラナイトボクガフランソワーズネエサンニシカラレチャウヨ』

 最後にイワン独特の意地の悪い笑い声を付け加えると、ジェットを促して立ち上がらせる。
 イワンの小さな躯をしっかりと抱きかかえて、ギルモア邸のある方角に向かって歩こうとした瞬間、突然に強い風が吹き、咄嗟にジェットはイワンに風が当たらないようにと自分の躯を盾にして深く抱き込んだ。
 背中を強く押すその風に、後押しされるようにジェットは来た時とは違い、足早にギルモア邸を目指して歩き始めた。










『キミノカラダガ、ソノキノウヲテイシシテ、タマシイガボクノココロノナカニシカトドマラナクナッタトシテモボクハキミヲアイシテイルヨ。ジェット。ボクガシヌマデキミノクレタアイヲボクハワスレナイシ、アイシテイキタイ。ダカラ、ケッシテ、ボクラガキミニムケルアイガオモニダトオモワナイデホシイ。ボクラハキミナシデハイキラレナイクライニキミヲホッシテイルンダ。イヤ、キミトイウイダイナソンザイニアマエテイルノハボクラノホウナノダカラ…、ネエ、ジェット。ボクハカミヲシンジナイケレドモ、アイハシンジラレルンダヨ。ダッテ、ボクハキミヲアイシテイルノダカラ……』





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