愛のサル山日記 某月19日



 恐れていたことが起こってしまった。
 スカール派とジョー派に分かれたサル達の全面戦闘が始まってしまったのだ。
 しかし、戦闘により興奮した彼等にはわたしの指示は届かぬようである。普段から相性がよく、意思の疎通も見られるアルベルトですら、わたしに対して歯をむき出しにして興奮していた。
 仕方なく双方のサルを別々のサル山に収容することとなった。
 スカールは未だ昏睡状態の重症。
 ジョーとジェットは意識ははっきりしているものの動けない様子だ。
 現在個別に療養させている状態だ。
 とにかく、今日は疲れた。
 戦いを止めざる為、催眠ガスをサル山に流したので、未だ全員眠ったままである。明日、また、パニックを起こさなければよいかと、それだけが心配である。



ギルモア霊長類研究所所長 アイザック・ギルモア






付記 ジェットとジョー、そしてスカールの看病に不眠不休であたっている副所長のコズミ博士の体調も心配である。





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